私の箱庭②

今年は柿が鈴なりに実をつけ、その分甘みが少なくて人に差し上げるのにも気が引けた。私の考えも頭のなかでは沢山湧いてきたものの、読者の方々にそれを配ることができなかった。申し訳ないと思う。

そこでここに私の箱庭の紹介の続きをします

2013の箱庭です。湖の向こうにいるのはネズミです。私はネズミ歳なので、ふわふわのネズミを置きました。カバがそれを見ています。他の動物たちは倒れて元気がありません。

私には本当の元気さが無いのかもしれません。五十代の半ばから働けば働くほど元気が出てきましたが、それは果たして自分のためだったのだろうかと思います。動物たちは自分のために生きています。自分のために生きる力が不足しているのかも知れません。

動物たちは森の中に生きています。森は動物たちにとって社会です。私は社会的に生きていないのかもしれません。

人が出てきません。私は未だ社会に出ていないのかもしれません。動物レベルの一段低いところにいます。ロールシャッハ・テストで言えばFMのレベルでMになっていないのでしょう。Mは人間的想像の世界で、FMは動物的衝動の世界です。私は衝動の世界で生きているのでしょう。

私は自分の箱庭についてこのように考えますが、これは箱庭の理に聡い、賢さを示してます。賢さとは客観的に見ていることで、動物レベルでありながら、離れて賢く見ているのです。群れになって活発に動く人、面白く楽しくワイワイと乗っていく生き方が全くできないのでしょう。そのように生きられない自分を表現した箱庭を作りましたが、写真のサイズが大きすぎてここに取り込むことができません。残念です。

 

 

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私の箱庭

9月23,24日ソウルで開かれた韓国発達支援学会に参加し、この学会の他の会員同様に自分の箱庭シリーズを発表しました。昨年は事例も発表して、韓国発達支援学会の箱庭療法士の資格要件を満たしたので、この学会の箱庭療法士の認定書を頂きました。これから日本でも箱庭療法士を育てていきたいと思うので、みなさんに是非とも自分で箱庭を何回も作ってもらい、それを仲間内で公開して相互理解を深め、その課題遂行によって人々に箱庭療法を勧めていく力を養って頂きたいと思います。

そこで手始めに私の箱庭の一つをここに示します。
クライアントの箱庭を学会で発表する人はいますが、自分の箱庭を公にする人はめったにいません。今までに自分の箱庭を公に発表した人は三木アヤさん(『自己への道』)、滝口俊子さん(『夢との対話』)、最相葉月さん(『セラピスト』)、男性では弘中正美さん(『遊戯療法と箱庭療法をめぐって』)くらいです。この他にもあるかもしれません。四人のうち三人は女性です。女性は男性より開放的です。
昔々ソウルで箱庭を作る会が行われ、午前中八人位の人が箱庭を作り、その作品を一つ一つ、この方はこういう人で心理的にこのようなところが表現されていると皆の前で解説しました。それは録画されたので今でも何処かに残っているかもしれません。見ている人は私の解釈を興味津々で聴いていました。午後になると我先に箱庭を作りが始まったので、私の箱庭解説が興味深い占いのように関心を持たれたことがわかり、びっくりしました。女の人は人前で自分を解放することが男性よりも容易にできます。
先にあげた方々の箱庭には現在当面している課題が、私から見ると、出ているのですが、ご本人はその点について明らかにされていません。私はソウルで自分の箱庭を提示したとき自分が当面している課題について主に話をしました。流石に色々な想いが出てきて話は思うようにまとまりませんでした。私の本当の問題が出てきて混乱したのだと思います。
それは外的なものと内的なものと二つありました。そういう現在、あるいはずっと以前からある人生の課題が箱庭には出てくるので、自分の箱庭を見せるのは知っている人の前でも恥ずかしく抵抗があります。しかし、最近、カウンセラーは、専門家という白衣を着て自分を隠すのでなく、自分らしい姿で相談にきた人に自分を見せるべきだという考えに変わって来ました。相手が自分をさらけ出すので自分もさらけ出すべきだ、そこから本当の話し合いが始まると私は考えるようになりました。それを対話的心理療法と読んでいます。
そこで私はソウルで公開した箱庭の一つをブログに載せることにしました。本当は仲間内だけで開示したいのですが、臨床心理士の自己開示を促すために私の一部を公開することにしたのです。
みなさんは私のこの箱庭を見てどのように考えらますか、私の当面している課題は何でしょうか、課題に取り組むための問題点は何でしょうか、感想はいかがですか?ブログの読者のみなさん、是非とも感想やご意見をお寄せください。お待ちしています。

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箱庭を作るー教育分析

 9月下旬ソウルのaicorea(社団法人児童発達教育研究院)で開かれる韓国発達支援学会で私に特別の時間が与えられ、大変光栄に感じている。その話のために私は自分で箱庭を作った。
 今年5月檀渓心理相談室にaicoreaの朴先生(Park Ranggyu)が若い人たちと共に来訪され、それぞれ自分で作った箱庭のシリーズをみんなの前で発表され、私はそれにコメントした。最後に朴先生がご自身の箱庭のシリーズを一緒に来日された若い人の前で発表された。それは見事に先生内的な世界を現したもので、私は感動した。
 箱庭療法を学ぶ人は、自ら箱庭を10回作って自分の所属するグループで発表するとういう研修方式は朴先生の指導によってソウルで始まったものである。
 随分昔の話だが、事例研究会というので行ってみたら、そこにいるメンバーが自分で作った10個の箱庭を提示し、私はそれにコメントをしなければならなかった。こういうことは日本で八王子少年鑑別所に集まる法務技官を中心としたグループで行われていた。そこのメンバーはほぼ毎月集まって箱庭を作り、互いに批評し合っていて、仕事の面だけでなく、現実の生活も、そして内的世界も箱庭を見ることによって深く知っている。しかし、朴先生が開いたその事例研究会は朴先生が招集うしたメンバーで、互いに深く知り合った関係ではなかったと思う。だから、私は一大決心をしてメンバーの方々が提示される箱庭に向かった覚えがある。その時は李揆美教授(Ajou Univ.)も通訳の嚴在姫さんも箱庭を披露された。
 思い返して見ると朴先生はそのときご自身の箱庭を出されなかったように記憶している。先生はとにかく私がソウルに来るまでにみんなに10回作らせるという重い課題を抱え、自分で箱庭を作る心のゆとりはなかったと思う。
 自分より若い人々に10回の箱庭制作の課題を果たさせたから、自分もいずれは10回の箱庭シリーズを提示しなければならないという想いがずっとあって、ついに今年5月若い人々と共に来日され、韓国発達支援学会員の義務を先生は果たされたのだと思った。10回の箱庭制作とその公開が韓国発達支援学会では定着している現在、自ら箱庭制作の課題を果たされたことに敬服した。
 そこで、遅ればせながら、私も自分の箱庭を作って今年の韓国発達支援学会で発表し、箱庭の内容を自分で説明し、参加者のコメントをもらうことにした。
 この夏箱庭を作り始めた。箱庭のことについては色々とわかっているので、中々作りにくい。これをここに置くとこういう意味になると自分でわかる。わかって作るのはすでに遊びではない。箱庭は遊び半分で、思いつきで作る必要がある。遊びの中に自分が出てくる。たましいの姿がフラフラとあくがれ出てくるのだ。
 その遊びが自分は下手だとうことを、箱庭を作ってみてつくづく感じた。自分は理知的で、非合理的なことを好まない性格であることを思い知った。何でも説明してしまう。
 デザイナーは独創的なイメージの作品を作る。その上作品についてとことん議論できる多面的な意見をもっている。そういう説明可能な知性を持ちながらイメージを出せるところがデザイナーの力である。
 箱庭を作るに当たって心に気になっていることを思い出し、それを気にしていると次の課題が見えてくる。村上春樹は川上未映子との対談『みみずくは黄昏に飛び立つ』(新潮社2017)で物語の創作法について述べている。ある一つの言葉を思いつき、更に別の言葉を思いつく。その二つを心に留めて思いをめぐらしていると、物語が出てきて二つがつながってくる。物語はそういう具合にして出来上がるのだという。
 私の箱庭制作もそんな具合にして作ると出来た。先に作った箱庭の気になるところを考えていると次の箱庭ができてくる。そうやって私の箱庭のシリーズが出来上がって行く。それは面白い。そういう気になっているところは何年にも亙って心の中に連続していることが以前の箱庭を見ると歴然と出ている。それにはびっくりした。
 教育分析は普通一人の分析家に夢を通じて自分をさらけ出すのだが、朴先生の方式は自分を良く知るグループの前で発表するところが個人分析より素晴らしい。個人分析は親友との話のようなものだが、グループになると社会化する。人が多くなるほど社会化の可能性が出て来る。村上春樹のような大勢の読者を前にした作家は普遍的な知恵を物語の中に表現することが出来ると思う。
 この考え方は、個人的な秘密の開放をベースにしている。その秘密のグループでの開放が社会化につながって行くのである。
 秘密を持つ人は孤独になる。秘密を解放すると孤独から解き放たれ、社会的に生きられる。青年心理学は何でも打ち明けられる親友が一人あればいいという。それも大切なことだが、社会的に自分を張って開業するカウンセラーは親友ほどではなくても、ある程度の自分のことをさらけ出す覚悟が必要だ。私たちカウンセラーはそのことを自ら経験している必要があると思う。
 10回と言わず、毎年数回作って見てはどうだろうか。東京八王子の箱庭の会は自ら箱庭遊びを楽しみながら、仕事にも活かしている素晴らしいグループだ。箱庭で教育分析が深まっているのだ。しかし、これは女子会に近い。資格化とはつながらない。朴方式は資格化に向いていて、教育分析の代わりになっている。新しい教育分析の在り方である。

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箱庭を作る会のご案内

東海箱庭療法研究会 2019.9.15

             箱庭を作る会のご案内

 日頃は当研究会へのご理解とご支援を賜り,有り難うございます。
 この度,長年継続しております東海箱庭療法研究会主催の「箱庭を作る会」の今年度の会を,下記の通りに実施することになりましたのでご案内をいたします。

                            東海箱庭療法研究会代表
                                 西村 洲衞男

                 記

1.目 的 箱庭を自ら体験することによりイメージの世界に触れるとともに,自己理解を深め,また他者と体験をともにすることでカウンセリングの感性を磨く。
2.内 容 箱庭製作,他者の製作過程を共有,世話人によるコメント,写真撮影
  *作品の写真を当日お渡しします。ご自分の作品を撮影することはできます。
3.日 時 平成29年11月3日(金・祝)午前10時~午後5時
        *3つの時間帯(10:00~12:00・12:30~2:30・3:00~5:00)に分けます。
4.場 所 「檀渓心理相談室」 
      名古屋市昭和区檀渓通3丁目14檀渓アイリス・302
TEL:052-842-1343
*お車の方は近くに駐車場がありません。徒歩5分ほど離れた「檀渓通1」交差点角が        最寄りのコインパークとなります。
5.定 員 先着30名(大人から子どもまで誰でも箱庭に関心のある方は参加できます。是非一度箱庭遊びを経験してください。心が晴れます。)
        *当日受付は原則としてありませんが,人数に余裕があれば可とします。
6.会 費 5,000円(当日お支払下さい)
        *学生は2,000円です。
7.申 込 用紙に氏名・住所・携帯電話番号・もしくは携帯メールアドレスを記入の上,事務局まで郵送・FAXにてお申し込みください。
        *締切=平成29年10月27日,但し定員になり次第締切ります。
        *申込を受付けた方には,随時ご案内を発送します。
8.世話人 西村洲衞男(檀渓心理相談室),長坂正文(東京福祉大学)他
9.事務局 〒446-0017 愛知県安城市大岡町荒神11 長坂正文
TEL:0566-74-1926(FAX兼)
10.案内図(省略)

 

 

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東海箱庭療法研究会のご案内

平成29年度 第3回東海箱庭療法研究会のご案内

主催:東海箱庭療法研究会

 見出しのことにつきまして,下記のとおりに実施いたしますので,ご参加くださいますようご案内いたします。

1.日 時:10月22日(日)午後1時30分~4時30分

2.場 所:「東別院会館 椿の間」052-331-9576
名古屋市中区橘二丁目8-45
(地下鉄名城線「東別院」下車,4番出口徒歩3分,名古屋テレビ西)

3.内 容:
  午後1時~1時30分 受 付
  午後1時30分~4時30分 事例研究会
  事 例:自己主張が苦手な保育園児のプレイセラピー
  発表者:五月日 梨恵 先生(岐阜県スクールカウンセラー)
  助言者:長坂 正文 (東京福祉大学教授,当会世話人)

 

4.事務局:〒446-0017 愛知県安城市大岡町荒神11 長坂正文
 電話 0566-74-1926 (FAX兼)

5.お知らせ:
  ・当日参加を希望される方は直接会場へお越しいただいて,

受付にて参加料3,000円(学生は1,000円)をお支払下さい。ただし,参加資格は年会員に準じ,カウンセリングなどに携わる心理士,医師,教師などで守秘義務のある方,及び心理系専攻の大学生・大学院生とします。
・午前中10~12時,同会場でカウンセリング講座を行っています。各回のテーマは次のとおりです。(各回参加費1,000円)。
10/22 イメージの活用(描画・箱庭・夢をどう扱うか,どう考えるか)
12/3  事例スーパービジョン(1事例の理解の仕方を身につける)

6.案内図(省略)

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