絵本の会

絵本の会10月例会報告

 10月は神無月ということで今月のテーマは「神さま」。いろんな神さまの絵本が集まりました。

★「かみさま全員集合!」  作:内田麟太郎 絵:山本孝   岩崎書店

もうすぐ神無月が来る。オオクニヌシノミコトは日本中にひびきわたる声で叫ばれた。「カミさんはー、出雲へ全員集合!」すると、あっちからもこっちからも八百万のカミさんたちが出雲を目指し移動をはじめた。いったいどんな神さまがやってくるのでしょうgか?そこで話し合われることはなんでしょう?

★「すもうにかったびんぼうがみ」 作:松谷みよ子   福音館書店

ひりぐらしの貧乏な若者のところへ嫁がきました。若夫婦はせっせと働いたので、暮らしもよくなってきました。が、この家にすみついていた貧乏神が、年越しの夜に福の神と交代して出て行かなければならないと言って泣き出しました。それを聞いた若夫婦は、貧乏神を助けるためにごちそうを食べさせ……。ユーモラスな昔話をおおらかな筆致で描いた絵本です。

★「しにがみさん」  作・絵:野村たかあき   教育画劇

江戸の町、お金がなくて困っている若い男に死神が声をかけてきます。教えてもらった呪文で、病人の足元に座った死神をおっぱらってひと儲けします。ところが、お金に目がくらんでインチキをすると、死神があらわれて、燃え尽きそうな命のローソクのところへ連れて行きます、ローソクはこの男のもの。さて、どうなるのでしょうか?落語「死神」を題材にした恐ろしくも滑稽な話。柳谷小三治原作

★「ごろはちだいみょうじん」 文:中川正文 絵:梶山俊夫   福音館書店

「五呂八大明神」いうても神さんのことやない。たぬきのことや。ごろはちは村人にいたずらをしますが、村人もそのことを承知していて、「あないして、おそなえのさいそくしてはるのや」とあぶらげのお供えを欠かしません。奈良に生まれ育った作者が、大和地方のことばで、幼い子どもたちの心にしみじみと訴えかける、味わい深い物語絵本です。

★「かみさまはいる いない?」 文:谷川俊太郎 絵:清川あさみ   クレヨンハウス

どこにいるのか、かみさまは見えない。でもどこかでかみさまは見ている(らしい)。幻想的な刺繍に引き込まれながら、ゆったりと「神さま」を感じてみませんか?詩人谷川俊太郎さんのことばと、人気アーティスト・清川あさみさんの刺繍が出会い、美しく哲学的な世界を織りなします。

★「それいけ!アンパンマン」 作:やなせたかし   フレーベル館

崖から落ちた子ざるに、自分の顔を食べさせて助けます。ところが、森の中からさらに大勢の子ざるたちがあらわれ、追いかけられます。池からは突然怪獣が現れ…どうなる?アンパンマン!いまではすっかりおなじみのこのタイトルの一番最初のお話です。今回は紙芝居で楽しみました。

★「びんぼうがみさま」 絵・再話:福地伸夫   福音館書店

あるところに貧乏な夫婦がいた。どんなに働いてもなかなかお金がたまらず、正月の祝い持ちすら買えなくてため息ばかり。気落ちしながらも、大みそかに家の掃除をしようと押し入れを開けてみると、そこにはなんと貧乏神が居座っていた、これでは貧乏なのも当たり前。逃げ出そうとする二人に、貧乏神がある「いいこと」を教えてくれた。ところが…。

次回例会は10月20日(水)6時半から   テーマは「音楽」です。    By西村春実

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絵本の会9月例会報告

 今月のテーマは「おばあちゃん」。すてきなおばあちゃんが集まりました。

★「おばあちゃんと花のてぶくろ」  作:セシル・カステルッチ 絵:ジュリアス・ティノス 訳:福本友美子  光村教育図書
おばあちゃんはガーデニングが得意。いつも手袋をはめて楽しげに植物の世話をしています。しかしおばあちゃんがなくなると、植物の世話をする人はいなくなり……。大切な人の死を受け止め、思い出を受け継ぐ大切さを描く作品。

★「おばあちゃんのはねまくら」 作:ローズ・インピ  絵:ロビン・ベル・コーフィールド 訳:佐藤実果夢  あすなろ書房
おばあちゃんが亡くなり、家族でおばあちゃんの田舎の家を訪れたサラは、そこで過ごした楽しい日々を思い出していました。なつかしい古いアルバム、羽根まくら作り…、思い出はあたたかい笑いと涙でつつんでくれる。

★「ほろづき 月になった大きいおばあちゃん」  作・絵:沢田としき  岩崎書店
いとこが集まった田舎から帰るとき、大きいおばあちゃんは「まんだこいへ」(またおいで)と見送ってくれる。やがておばあちゃんは亡くなるが、ユキは月の中から照らしてくれるおばあちゃんの愛を感じる…。受け継がれるいのちと愛をしみじみ描いた絵本。

★「おばあちゃん」 作:谷川俊太郎 絵:三輪滋   ぱるん舎
歩くことも、遊ぶことも、いろいろなことをおじいちゃんのボブに教わった孫のボビー。おじいちゃんと一緒にいることが大好きなボビーに大きな事件が起こりました。病気で倒れたおじいちゃんは、歩くことも、話すことも、聞くこともできなくなってしまいました。皆があきらめているとき、ボビーはおじいちゃんが自分の語りかけに応えてくれていることを知り、おじいちゃんと話ができるようになります。今度はボビーがおじいちゃんに歩き方を教えます

★「超じいちゃん」 作:ステファニー・ローゼンハイム 絵:エレナ・オドリオゾーラ 訳:青山南  光村教育図書
大好きなじいちゃんは、しわしわよれよれの93歳。マドリンは元気になる特製ジュースを作り、じいちゃんに飲ませました。すると翌朝早く、窓の外で・・・・・・。こんなじいちゃんがいたら、絶対におもしろい!

★「おじいちゃんと森へ」 作:ダグラス・ウッド  絵:P・J・リンチ  訳:加藤則芳  平凡社
どうして?なぜ?の質問にゆっくりと教えてくれるおじいちゃん。木は天に向かって伸びて行くけど、天国にはとどかないんだ。天国に届くのはお祈りだけなんだよ。石もじっとしたままだまったままでお祈りしているんだよ。…人間のお祈りはいちばん素晴らしいんだ。お祈りは聞き届けられるの?おじいちゃんは手を握って答えてくれます。

★「とっときのとりかえっこ」」 作:サリー・ウィットマン  絵:カレン・ガンダーシーマー  訳:谷川俊太郎  童話館
ネリーの成長をやさしく見守るバーソロミュー。そして、老いていくバーソロミューにやさしく接するネリー。バーソロミューがネリーのカートを押してくれたように、今度は、バーソロミューの車イスをネリーが押すのです。お隣さん同士で、「とりかえっこみたいな」関係ができる。なんて素敵でしょう。

★「なきすぎてはいけない」 作:内田麟太郎 絵:たかすかずみ 岩崎書店
おじいちゃんのこと大好きで、たくさんの楽しい時間を過ごしてきた孫に、おじいちゃんは伝えます。
わすれていい わたしのことは   わすれたくても わすれられないのだから
でも ときは わすれさせてくれる   それは やさしい いのちのしくみ

次回例会は9月18日(水)6時半から   テーマは「おばあちゃん」です。    by佐藤

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平成25年度 絵本の会5月例会報告

☆「おかあちゃんがつくったる」 長谷川義史/作  岩崎書店
おかあちゃんは、ぼくの欲しいものを何でもミシンで作ってしまう。でも、作ってくれるものはちょっとかっこわるい。ある日、ぼくが父親参観のお知らせをもらってくると…。あったかくて、せつなくて、でも笑える家族の物語。

☆「ママ、お話読んで」 バシャンティ・ラハーマン/文 ローリ・M・エスリック/絵 山本敏子/訳 新日本出版社
ジョーゼフはお話を読んでもらうのが大好き。図書館から借りてきた本を、お話し上手のままに読んでもらおうと思いますが…。本を読む楽しさや図書館の魅力について描いた絵本。

☆「おんぶはこりごり」 アンソニー・ブラウン/作・絵 藤本朝巳/訳  平凡社
ママは毎日、パパや子どもたちの世話で大忙し。うんざりして、とうとう家出してしまいます。残された家族は……。ユーモラスな絵に笑いながら、家族のあり方を問い直す絵本。

☆「ゆふねこ」 かんのゆうこ/文 こみねゆら/絵 講談社
ある日、ももいろのマフラーをしたまっしろい“ふゆねこ”が、ちさとを訪ねてきました。亡くなったお母さんから、いいつかってきたというのです。心温まるストーリー。

☆「ゼルダのママはすごい魔女」 ミシェル・ヴァン・ゼブラン/作・絵 金原瑞人/訳 小峰書店
ゼルダはママみたいな魔女になりたい女の子。ある日、ママがかくしていた本を見つけ、ママのために、魔女のおいしい食事を作ってみたのですが……。

☆「パパのカノジョは」 ジャニス・レヴィ/作 クリス・モンロウ/絵 もん/訳 岩崎書店
離婚したパパとふたり暮らしの女の子が、パパの新しい彼女をきびしくチェック!?自分のことを理解しようとする彼女との交流によって心を開く姿をさわやかに描く。

☆「かあさんのこころ」 内田林太郎/作 味戸ケイコ/絵  佼成出版社
母のない自分を悲しんでいた。幼子を残して死んだ母の方が、悲しみがずっと深かったことに気づいた。タンポポがゆれる春の野原は、いつも自分のそばにあったんだ。小熊の悲しみが胸にせまる、作者渾身の作品。

☆「ぼくうまれるよ」 たしろちさと/作・絵  アリス館
ぼくはいま、お母さんのお腹の中。今日はぼくが生まれる日。だいじょうぶかな。おかあさんといっしょだからきいとだいじょうぶ。かばの赤ちゃんとお母さんが共にがんばる、赤ちゃん誕生のお話。

☆「ちょっとだけ」 瀧村有子/作 鈴木永子/絵  福音館書店
なっちゃんは、弟が生まれてお姉さんになりました。お母さんの手を借りずにいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったことで感じるせつなさ、それを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いています。

次回例会は6月19日(水)午後6時30分~

テーマは「父と子」です。
by西村春実

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平成25年度 絵本の会4月例会報告

今回のテーマは「桜or春の花」。いろいろな桜や花の絵本が紹介され、春のはなやかな雰囲気に包まれました。

☆「ひかるさくら」 帚木蓬生/作 小泉るみこ/絵  岩崎書店
薬売りの彦一は、山道で出会った薬を分け与えてやった。やがて日は暮れ、山中で夜を明かすことにした彦一。ふと目覚めると、不思議なことにあたりがぼんやりとひかっていた…。

☆「春の主役桜」 ゆきのようこ/分 早川司寿乃/絵  理論社
日本の土地に根をはやしている身近な木を絵本にするシリーズ第4弾!桜の生態、桜前線の不思議、北と南の桜の違い、日本全国の桜の名木…。案内役の天狗と犬が、春の主役「桜」についていろいろ教えてくれます。お花見が何倍も楽しくなる絵本。

☆「里の春、山の春」 新美何吉/作 石倉欣二/絵  にっけん教育出版
野原にはもう春が来ていましたが、山にはまだはるがきていませんでした。そんな山のおくには、おやこの鹿が住んでいて…。もぎたてのくだもののようにみずみずしい、ようねん童話絵本。ほかに「でんでんむし」を収録しています。

☆「さくらのさくらちゃん」 中川ひろたか/分 植垣歩子/絵 自由国民社
きょうは ひろちゃん いつもとちがう。かっこいい ランドセル ぴっかぴかだ……。は~ん、にゅうがくしきかぁ。じゃ、わたしも いってみてこよう。さくらちゃんは さくらのきからひろちゃんの あたまのうえに…。

☆「はなのすきなうし」 マンロー・リーフ/作 ロバート・ローソン/絵 光吉夏弥/訳 岩波書店
むかしスペインの国に、花のすきなフェルジナンドという子牛がいました。ある日5人の見知らぬ男がやってきて、フェルジナンドをマドリードの闘牛場に連れていきました。ロバート・ローソンによる挿絵がみごとです。

☆「庭にたねをまこう」 ジョーン・G・ロビンソン/文・絵 こみやゆう/訳 岩波書店
春の明るい日差しに誘われて、庭に飛びだした子どもたちは、庭師のおじさんに導かれながら、落ち葉をどけ、土をたがやし、種をまきます。水やりや草ぬきも遊びのうち。虫や小鳥もやってきます。夏にはパーティーをひらきましょう。戸外での発見。花や野菜を育てるよろこびをいきいきと描いた絵本。

次回例会は5月15日(水)午後6時30分~
テーマは「母と娘」です。
by西村春実
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平成25年度 絵本の会3月例会報告

今月の例会日は「春分の日」。祝日でした。テーマは「お姫様」か「王子様」。いろいろなお姫様や王子様が集まりました。

☆「ロバの王子」 グリム/作 バーバラ・クーニー/絵 もきかずこ/訳 ほるぷ出版
魔法使いの呪文で、王と王妃は子どもをさずかりますが、魔法使いとの約束を守らなかったため、ロバの子どもが生まれてしまいます。王と王妃にうとまれたロバの王子は、一人城をでて行きます。クーニーの絵はやわらかく、あたたかく、ロマンチックですてきです。残酷なお話を和らげてくれます。

☆「つぐみひげの王さま」 グリム/作 バーナデッドワッツ/絵 ささきたづこ/訳 西村書店
利口できれいなことが自慢のおひめさまは、誰とも結婚しようとしません。そんなある日、王さまは、乞食と結婚させてしまします。あわれなおひめさまの運命はどうなるのでしょうか?

☆「おどる12人のおひめさま」 グリム/作 エロール・ル・カイン/絵 矢川澄子/訳 ほるぷ出版
12人の美しいお姫さまのくつが、朝になるといつもぼろぼろになっているのを不思議に思った王様が、この謎を3日以内に解いた者に国をつがせるとおふれをだします。そして一人の貧しい兵士が名のり出ました。

☆「わたしはせいか・ガブリエラ」 東郷聖美(とうごうせいみ)/さく・え 福音館書店
わたしはせいか・ガブリエラという名前の5歳の女の子。お父さんはボリビア人、お母さんは日本人。ボリビアと日本の2つの国で暮らしたので両方のことを知っています。動物、木、買い物の仕方など、2つの国のことが日本語とスペイン語の両方で書かれています。

☆「めでたしめでたしからはじまる絵本」 ディヴィ・ド・ラロシェル/作 リチャード・エギエルスキー/絵
椎名かおる/訳 あすなろ書房
昔話といえば「むかしむかし、あるところに…」ではじまって「めでたしめでたし」で終わるのがお決まりのパターンですが、本書はその反対、「めでたしめでたし」からはじまるパロディ絵本です。おなじみのキャラクターが続々登場しますが、なぜかくせものぞろい。絵にもいろいろな秘密が隠されています。

☆「うるわしのセモリナ・セモリナスさま」 トミー・ウンゲラー/作・絵 田村隆一・麻生九美/訳 評論社
そうだ、自分で恋人を作ればいいのよね!アーモンドとさとうとセモリナ粉から理想の恋人を作ったアルティ姫。ところが、このことを世界の果ての悪い女王がききつけて…。ギリシャの古い民話にユーモラスな挿絵をつけた絵本。

☆「てんさらばさらてんさらばさら」 わたりむつこ/作 ましまむつこ/絵 福音館書店
空から降ってきたてんさらばさら。おしろいをかけるといいことが起きるが、人にみせてはいけないと言われ、まゆはそれを大切にします。

次回例会は4月17日(水)6時30分~
テーマは「さくら」か「春の花」です。
by西村春実

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平成25年度 絵本の会2月例会報告

2月のテーマは「鬼」。いろいろな「鬼」の絵本が紹介されました。

☆「鬼のうで」 赤羽末吉/作・絵 偕成社
鬼のうでを切りとった渡辺綱。そのうでを取り返しにくる鬼……。「御伽草子」や「太平記」でもおなじみの鬼の話を、赤羽末吉さんが長年にわたって想をあたため、画魂を込めて創作、絵本化された、絵にも文にも力みなぎる素晴らしい一冊です。

☆「鬼の首引き」 岩城範枝/作 福音館書店
鬼の娘が初めて人を食べる「お食い初め」。その餌食となった若者が食われまいと策を労する機転と駆け引きのおかしさ。若者はたくさんの鬼と首引きの勝負をする羽目に。狂言から生まれた爽快な絵物語です。

☆「島ひきおに」 山下明夫/作 梶山俊夫/絵 偕成社
人間と暮らしたいと、すみかの島をひっぱって鬼が村へやってきたが、こわがって誰も遊びません。しかたなく鬼は隣村へ行きますが…。このお話は、作者山下明夫氏のふるさと、広島県の能美島の近くにあるという無人島にまつわるいいつたえを元に作られています。鬼の引っ張ってきた島だから引き島、それが敷島になったそうです。読む者の心に問いかけ、考えさせ、成長させてくれる素晴らしい名作です。

☆「島ひきおにとケンムン」 山下明夫/作 梶山俊夫/絵 偕成社
すみかの島を引っぱり、友達を探して何年も何年も海をさまよい歩いた鬼は、やっとケンムンという化け物の友達をみつけましたが……。「島ひきおに」の続編です。

☆「わらっちゃった」 大島妙子/作・絵 小学館
「おばけ寄席」に行く、不思議で楽しいお話。「学校の帰りに転んだのも、お母さんに怒られたのも、みんな、けんかしたアケミちゃんのせいだ!」夜になって眠ろうとした「わたし」でしたが、頭がカッカしてなかなか眠れません。真夜中、ふと頭に手をやると……。

☆「ゼラルダと人喰い鬼」 トミー・ウンゲラー/作・絵 田村隆一・麻生九美/訳 評論社
森の少女ゼラルダは、お料理が大好き。ある日、町へお使いにいくとちゅう、おそろしい人喰い鬼とばったり出会うが、あんまり腹ぺこだった鬼はたおれてしまう。かわいそうに思ったゼラルダは……。国際アンデルセン賞受賞作家の傑作絵本です。

次回例会は3月20日(水)6時30分~ テーマは「王子様」か「お姫様」です

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絵本の会1月例会報告 平成24年度 

新しい年の初めに、各自お気に入りの絵本を持寄り、それぞれの思い入れを聞かせてもらいながら、お話の世界を楽しみました。

★「ゆきむすめ」ふるさとの民話Ⅰ 文;渡辺節子 絵;村上豊 世界文化社
人の思いは世界共通、世界のあちこちで似たお話が語り継がれています。ロシアでも日本でも、雪のなかで長く生活する地に、「ゆきむすめ」のお話が生まれ語り継がれてきました。

★「ひぐまのあき」作・絵;手島圭三郎  徳間書店
秋の北海道の山奥で、サケを捕りに行ったヒグマの親子、こぐまが自分でサケを捕えるまでジッと見守る母グマの姿は見習いたいものです。多色刷りの版画が素敵です。

★「木いちごの王さま」原作;サカリアス・トペリウス 文;きしだえりこ 絵;やまわきゆりこ  集英社
「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれるトペリウスの作品です。幼いきょうだいテッサとアイナが摘んできた木いちごを洗っていると、その中に虫がいて、二人は虫を助けてやりました。その後、二人が森の中で帰れなくなると不思議な出来事が起こります。「ぐりとぐら」を思い出すなつかしい絵に惹かれて手にした本ですが、出版は2011年と新しいので驚きました。元気な絵本が多い中で、静かでゆったりとした気持ちが味わえるのはうれしい限り。

★「にぐるまひいて」作:ドルトン・ホール 絵;バーバラ・クーニー 訳;もきかずこ ほるぷ出版
家族全員が作った1年分の生産物を荷車に積んで、父さんは町の市場にでかけます。売った品物の代金で必要品を買い、また新しい1年の生活がはじまります。自然のサイクルの中での生活が、静かに語られる絵本、丁寧に描かれた絵が楽しめます。

★「ほげちゃん」 作・絵;やぎたみこ 偕成社
ぬいぐるみのほげちゃんは、小さなゆうちゃんといつも一緒なので汚れ放題。そのせいでおでかけの日にも置いてけぼりになり、もうカンカン! ほげちゃんの逆襲に全員大笑い、子どもたちと読んだらきっと大受けだと思います。ほげちゃん」なんとピッタリの名前でしょう。

★「バスラの図書館員」作・絵;ジャネット・ウィンター 訳;長田弘 晶文社
2003年のイラク戦争のとき、バスラの図書館員のアリアさんが友人の手助けで、3万冊の本を全て自宅に運んで本を守りました。兵士も逃げ出した戦火の中で、自分たちの歴史と文化を守るため、本を運んだアリアさんの強い意志!すごいです。

★「ねこのくにのおきゃくさま」作;シビル・ウェッタシンハ 訳;松岡享子  福音館
ねこのくにひとたちは働き者、働くことは知っていたのですが、楽しむことは知りませんでした。そんなねこのくにへ、やってきたお客様は音楽と踊りを運んできました。最初は恐れていたねこのくにの人たちも、次第に音楽と踊りに心を奪われていきます。決して仮面を取ろうとしないお客様の正体は・・・。表情豊かなねこのくにの猫たちがとても魅力的です。

★「だいふくもち」 作・絵;田島征三 福音館
3百年も眠っていただいふくもちが、小豆をくれろというので与えてみたら次々こんまいだいふくもちを生み出して、ごさくは大金持ちに…。欲張ったごさくが、無理に小豆をあたえたらだいふくもちは干からびてしまいましたが、それとともにごさくも消えてしまいます。こわいお話ですねえ。方言が効果的です。

次回例会は2月20日(水)6時半から  テーマは「おに」です。   by佐藤

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絵本の会12月例会報告 平成24年度

2012年の最期、21日は昨年と同じく一品持寄りのクリスマス&忘年会でした、参加者の今お気に入りの絵本を楽しみ、心もお腹も満たされた時間を過ごしました。

☆「まのいいりょうし」(こどものとも) 赤羽末吉/絵 瀬田貞二/再話 福音館書店
昔あるところに漁師と息子が住んでいました。息子の七つの祝いに山のものでもとってこようと出かけた漁師の、なんとまのいいこと……。

☆「YES Virginia Tere is a Santa Claus(The Classic Edition」
Franncis P. Church作 Runnnig Press Kids
1978年、8歳の少女バージニアが、ニューヨークのサン新聞に手紙を書きます。「サンタクロースっているんでしょうか?どうか私に教えてください。」同年9月21日のサン新聞にヴァージニア宛ての社説が掲載されます。この絵本は、子供の質問に答えて、目に見えないもの、心の大切さを語りかけた100年前のアメリカの社説全文を絵本にしたものです。絵はクラシカルアメリカン調で、文章は英語で書かれています。日本語版で小さな絵本が出版されています。
「サンタクロースっているんでしょうか?」ニューヨーク・サン新聞「社説」/作 東逸子/絵 中村妙子/訳 偕成社

☆「しあわせの石のスープ」 ジョン・J・ミュース/作・絵 三木卓/訳 フレーベル館
中国のお話。村人たちがお互いを信頼できなくなっている村を、三人のお坊さんが訪ねます。石でおいしいスープを作るというのです……。僧たちは村人をだますのではなく、気づきを与えることで、村人たちに他人と触れ合う楽しさや喜びを思い出させてくれます。読んだあとにあったかい、幸せな気持ちになれる本です。

☆「木」(こどものとも傑作集) 木島始/作 佐藤忠良/絵 福音館書店
ある老人が木をスケッチしていると、木はいろいろなことを語りかけてくれ、木との対話が始まる。水をぐんぐん吸い込む根っこ、空を見上げながら風の歌を聴いている枝、がまんをしているこぶ。木のいのちの物語。「木」をこんなにじっくり見たことはありますか?年齢を重ねた老木の太い木の幹、いくつもの風雪をくぐり抜けてきたごつい木の節々、そこから生える若々しい新しい芽。表情豊かな迫力ある「木」の姿の数々に圧倒されてしまいます。

☆「ゆうだち」あきびんご/作 偕成社
激しい夕立にふりこめられた家で、ヤギとオオカミがくりひろげる命がけの歌合戦。トリニダート・トバゴの民話をもとにした、ユニークすぎる絵本です。ヤギが繰り返し歌う歌は絶品。見ているだけで、こちらもたじたじになってしまいます。ヤギもオオカミも笑わせようなんて一つも思っていないのに、途中から笑いが止まりません。読む方も読んでもらう方もこころしてとりかかってくださいね。

最後に、本がなかったのですが1冊紹介されました。

☆「ひぐまのあき」手島圭三郎/作・絵 リブリオ出版
晩秋の北海道の山奥、ヒグマの親子のある日のお話です。初めてサケを捕りに連れていってもらえることになったこぐまは、なかなか上手にとれません。やがてみたこともない大きな金色のサケがかわにうかびました。2001年度、京都新聞「お話を絵にするコンクール」に採用され、多くの子どもたちが絵を描いてくれました。お母さんから子どもたちへ、読み聞かせなどに最適な絵本です。

次回例会は1月16日(水)6時30分~

テーマは今回に引き続き「好きな絵本」です。                by西村春実

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絵本の会11月例会報告 平成24年度

テーマ「葉っぱ」

★「ふしぎなはっぱ」井浦ちさ原案 ゆうらしゅんすけ絵・文     福音館書店
頭を洗うのが大嫌いな王子の頭を、不思議な石鹸で洗ったら…、一生頭を洗わなくてい いと言っても、ジャングルみたいにニョキニョキ木が生えてきては困りものですねえ。

★「ばけばけはっぱ」写真・文;藤本ともひこ       ハッピーオウル社
いるよ  いるよ  まだまだいるよ  ふーって  はっぱをふいてみて・・・はっぱの怪 獣、はっぱのさかな・・・ 格別きれいな今年の紅葉の余韻に浸りながら、葉っぱ遊びを楽しみました。

★「とりになった はっぱのはなし」作;今西祐行 絵;しのとうすみこ  ポプラ社
赤や黄色で目を楽しませてくれた山の木々も、寒い冬が来て、はっぱは一枚、また一枚と 枝を放れていきました。それをかわいそうに思われた神さまは…  我が家にやって来たムクドリを眺めながら、暫しお話の世界に浸ります ―至福の時―

★「わたしのもみじ」 写真:岩間史朗           ポプラ社
お気に入りの紅葉の木を追いかけます。四季折々眺め楽しむ「わたしの木」

★「おおきな木」作・絵;シルヴァスタイン 訳:ほんだきんいちろう 篠崎書林
りんごの木はかわいいちびっこと仲良し。ちびっこは木と遊び、木が大好きです。だから 木もとてもうれしかったのです。ある日、大きくなったぼうやが木のところへやってきま す。木は昔のように遊んでおいきと言いますが、ぼうやは「かいものが してみたい。だか ら おかねが ほしいんだ。 おこづかいを くれるかい。」木は困りましたが、りんごの実を すべて与えます。大人になったぼうやは家を欲しがり、木はその枝を与えます。年老いた ぼうやは船を欲しがり、木はついにその幹を与え、切り株になってしまいます。よぼよぼ になったぼうやは「すわってやすむ、しずかなばしょがほしい」切り株に腰掛け休むぼう や、木はそれでうれしかった。でも、それは本当かな?

★「キャベツがたべたいのです」 著;シゲタサヤカ         教育画劇
青虫の頃食べたキャベツの味が忘れられないちょうちょうたちに、八百屋のおじさんが特 製ジュースをつくってくれました。親切な八百屋のおじさん!独特の絵とお話にひきこま れました。

★「はっぱのおうち」作:征矢清 絵:林明子       福音館書店
雨の中、さちが木の葉の家で雨やどりをしていると、カマキリ、チョウ、コガネムシも雨やど り にやってきました。小さな虫たちとの交流を静かに描きます

★「山のごちそう どんぐりの木」作;ゆのきようこ 絵;川上和生  理論社
どんぐりの木をめぐるおはなし。春には芽吹いた葉を食べる虫の幼虫たち。 樹液を吸う蝶やカブトムシ。幼虫や虫たちを食べに飛んでくる鳥たち。 秋に実ったどんぐりを心待ちにしている動物たち。そして人間も…。 木はシイタケの栽培に、落ち葉は腐葉土に。作者は植物生態学を専攻していたということで、どんぐりに関するさまざまな知識がふんだんに盛り込まれています

12月19日(水)は一品持寄りの楽しいクリスマス会&忘年会です 6時半から
お気に入りの絵本も是非紹介してください  by佐藤

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絵本の会10月例会報告 平成24年度    

久しぶりに参加者が多く、賑やかな例会でした。テーマの「約束」は解釈を広げて、色々なお話が集まりました。

★「満月をまって」作;メアリー・リン・レイ 絵;バーバラ・クーニー 訳;掛川恭子  あすなろ書店
バーバラ・クーニー最後の作品。トネリコの木でカゴを作り、満月の夜に町に売りに行く山の人々、尊敬する父親について町に出かけた少年が、初めて聞く冷たい言葉に動揺します。その時カゴ職人の仲間がいいました。「「風はみている」「だれを信用できるか、ちゃんとしっているんだ」と。少年は「風がえらんでくれた人になりたい」と思うのでした。しみじみとしたお話と、丁寧に描かれた絵が素敵です。

★「かようびのよる」作・絵:デヴィド・ウィーズナー 訳:当麻ゆか    徳間書店
火曜日の夜8時頃、事件が起きます。カエルの乗った蓮の葉が宙に浮かび、町へ向かって飛び始めます。空をいっぱいに埋め尽くす、葉っぱに乗ったカエル達。家の脇を抜け、干したままの洗濯物に引っかかり、あちこち飛び回り… 何度見ても不思議、ギョッとしながら、見入ってしまいます。

★「たぬきのおつきみ」作;内田麟太郎 絵;山本たかし   岩崎書店
たぬきがお月見するのです。お米やお芋を少し失敬し、お供え物も少しくすねて、顔は白塗りをしておめかしもします。お月様が「わろうて くださるかのう」と気遣います。お月様に鑑賞してもらうお月見なんですね。ほんわか、ゆったり笑ってしまいます。

★「つきよ」作・絵:長新太            教育画劇
表紙の三日月の様子を目撃した、たぬきの証言です。 三日月が何と、池で水遊び!?舟のように浮かんだり、泳いだり、もぐったり・・・。

★「月にあいにいったアギサ」 訳:いとうひろみ 絵:さいとうたかお  福音館書店
パプアニューギニア民話

★「ダレ・ダレ・ダレダ」 文;越野民雄 絵:高畠純        講談社
特殊なインクで描かれた保護色の模様が、光線の加減で浮かび上がります。動物の配置も変化があってたのしめます。文章も独特、読み方で遊んでみるのも楽しそう。ジャガーとトラとチーターとヒョウの違い、分かりますか?

★「つきがくれたきんか」作:ルッサルト 絵:ウィルコン 訳:いずみちほこ セーラー出版
金持ちのルドが悪巧みを考え、困っている人を放っておけない人の良いミロが、努力してためた銀貨を貸した。そんな良いおこないには、かならず相応の運が還ってくるんですね

★「おこった月」再話:ウィリアム・スリーター 絵:ブレア・レンタ 訳:はるみこうへい  童話館
アメリカ先住民のおはなしというところに惹かれて手に取りました。
ラポウィンザという少女が月を侮蔑したために月にさらわれて、幼友達のルーパン少年が助け出す、という冒険物語です。
お話としては珍しく、お月さまがとっても怖いです。
矢を空に放ち、それがはしごとなって天へ上るくだりは 天界に住む不思議な衣装のおばあさん(私はひそかに太陽の化身と見た!)が、「怒った月」からラポウィンザを助ける協力してくれます。
なんとか、月にとらわれていたラポウィンザを助けたものの、逃げ出す途中で「月」に気づかれ、追いかけられてしまうルーパンたち。
あわや!というとき、何度も助けてくれたのは、不思議な衣装のおばあさんがくれた4つの品物でした。それらは、ある時は大きな湖となり、またある時は高く険しい山となってくれるのです。
子どもたちが追いかけられているシーンは、さながら日本の昔話の「三枚のお札」ようじゃあありませんか。

 

11月例会は21日(水)6時半から  テーマは「葉っぱ」です。     by佐藤

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絵本の会9月例会報告 平成24年度

久しぶりに賑やかな例会でした。テーマの「約束」は解釈を広げて、色々なお話が集まりました。

★「パヨカカムイ」 作・絵 かやのしげる            小峰書店
狩りは下手でも、ユカラをかたることで病気をまきちらす神、パヨカカムイから村を救ったアイ
ヌの男の話。語りの持つ力はすごい。

★「きつねにょうぼう」再話:長谷川摂 絵:片山健        福音館書店
狐女房譚の一つ。椿の花に見惚れてしまってつい尻尾を出してしまった狐女房はとても人間的です。むすこのててっこうじにおっぱいを飲ませるシーンもいいです。でも、正体を知られてしまったら、一緒には暮らせません。狐女房が父子を思う気持ちにジーンとしました。

★「ハモのクリスマス」作・絵:たかおゆうこ                     福音館書店
ハムスターのハモが、小さな女の子のいた木を探します。やっと見つけた大きな木はクリスマスツリー、てっぺんまでよじ登るハモの姿はとても可愛い。

★「てんぐのきのかくれが」作・絵:青山邦彦            教育画劇
学校では喧嘩ばっかり、家では怒られてばっかりのしゅん君。自分ひとりで遊べる場所が欲しくなり隠れ家を作ろうとすると、天狗や妖怪があらわれ、手伝ってくれます。大きな大きな隠れ家ができあがると、天狗は「ひとりではつまらんぞ、ほかの子どもたちも連れてくるんじゃ!」と言うのです。「みんなで遊ぶ隠れ家」? 子どもたちと一緒に楽しみたいです。

★「とら猫とおしょうさん」 再話:おざわとしお 絵:かないだえつこ  くもん出版
おしょうさんが可愛がっていたとら毛の猫「とら」は夜中になると必ずいなくなるのです。不思
議に思ったおしょうさんが、こっそりあとをつけると、とらは、こわれかけた古寺でたくさんの
猫と歌ったり、踊ったり酒盛りをしていました。それを見ていた和尚さん、うっかりくしゃみを
してしまうと…… 翌朝、とらは今まで大事にしてくれたお礼をいい、不思議なお経の話をして
どこかへ行ってしまいます。そして、二、三年が経ち、とらの予言どおり、隣村で葬式が・・・
貧乏寺は立派なお寺になりました。

★「しょうとのおにたいじ」 再話:稲田和子 絵:川端健生     福音館書店
大切なたまごを鬼に食べられてしまった“しょうと”(ホオジロ)の鬼退治のお話。

★「ないしょのおともだち」作:ビバリー・トンフリオ 絵:バーバラ・マクリントック
訳:福本友美子   ほるぷ出版
小さなマリーはネズミのおんなのこに気が付きます。左側にマリーとその一家、右側にネズミのおんなのことその一家、どちらにも家族団欒や学校生活があって、丁寧に描かれた絵に思わず見とれてしまいます。2代に渡る人とネズミのおんなのこの交流はほのぼのとしていて、いいです。

★「Tadpole“s Promise」作:Jeane Willis 絵:Tony ross
あおむしと恋に落ちたおたまじゃくしの間に持ち上がる悲劇…

★「100まんびきのネコ」作・絵 ワンダ・ガアグ 石井桃子訳 福音館
1匹のネコを探しに出かけたおじいさんが見つけた100万匹のネコ、どうなることかとみていくと、最後は1匹になってしまいました。だいじなだいじな1匹!

10月例会は17日(水)6時半から  テーマは「月」です。     by佐藤

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絵本の会7月例会報告 平成24年度  

「数字」にまつわるお話、興味深いお話がたくさん見つかりました。
★「フィボナッチ」自然の中に隠れた数を見つけた人 作:ジョセフ・ダグニーズ
絵:ジョン・オブライエン 訳:渋谷弘子 さえら書房
明けても暮れても数のことばかり考えていたため、「のうなし」とからかわれた少年が偉大な数
学者になったお話。アラビア数字のシステムをヨーロッパに紹介したり、松ぼっくりやヒマワリ
の種の並び方で有名な「フィボナッチの数列」を発見しました。

★「3びきのかわいいオオカミ」
作:ユージーン・トリビサス 絵;ヘレン・オクセンバリー 訳;こだまともこ 冨山房
3びきのコブタのパロディ。かわいい3びきのオオカミの作った家を、凶悪な 大ブタが壊すと
いうお話。電気ドリルやダ イナマイトでぶっ壊すという過激さにびっくり、結末はお見事!

★「ちいさな1」作:アン・ランド ポール・ランド 訳:谷川 俊太郎  ほるぷ出版
ひとりぼっちの「ちいさな1」が、友だちを探しに出かけますが、だれも仲間に入れてくれません。そこへやってきた「わっか」と一緒に遊ぶと…、ほら、見方が違ってきますね。

★「ふたり
作・絵:瀬川康男 冨山房
一緒にいるとけんかばかりしているけれど、いないとお互いに寂しく、結局いつもふたりでいるネコとねずみのおはなし。

★「三つの金の鍵 魔法のプラハ
作・絵: ピーター・シス 訳: 柴田元幸  BL出版
気球がプラハの街に舞い降りる。どこからともなく、現われた不思議な猫について、街をさまよ
い、街にまつわる伝説を読み進めてゆく。読み終わるたびに、金の鍵が残されて……。プラハは
魔法と幻想の街なのです。広場の屋台で、ほうきに乗った魔法使いのおばあさんのお人形をたく
さん売っていましたよ。

★「のらさんと5ひきのこねこたち」作・絵:にしまきかやこ   こぐま社
のら猫の“のらさん”は、空き家の庭で生まれた5匹の子猫たちを連れ、おうちを探して歩きます。

★「一つぶのおこめ
さんすうのむかしばなし デミ作 さくまゆみこ訳 光村教育図書
インドの昔話です。飢きんになっても米ぐらの米を分け与えないケチなお王さまに、賢いラーニは知恵を働かせます。お米を1つぶだけください… 30日の間、前の日の倍の数だけいただけませんか… 全部合わせると10億粒以上、お腹を空かせた人たちに分けてあげる、の米ぐらはからっぽになってしまいました。

★「せかせかビーバーさん
作・絵:ニコラス・オールドラット 落合恵子訳 クレヨンハウス
森に暮らす「せかせかビーバーさん」は、忙しすぎて、周りに迷惑をかけてばかり。ところがある日、自分の不注意からケガをしてしまい、これまでのことを大反省…

★「100まんびきのネコ
作・絵 ワンダ・ガアグ 石井桃子訳 福音館
1匹のネコを探しに出かけたおじいさんが見つけた100万匹のネコ、どうなることかとみていくと、最後は1匹になってしまいました。

9月例会は19日(水)6時から  テーマは「約束」です。     by佐藤

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絵本の会6月例会報告 平成24年度

お二人の新メンバーをお迎えし、またまた絵本の世界が広がりました。

★「桃源郷ものがたり」
文;松居直  絵:蔡皋   福音館書店
陶淵明の「桃花源記」にもとづいて、再話されました。ある日漁師が見つけた桃林の奥の村
は、先祖が戦争を避るため逃れてきて、もう何百年も外の世界と行き来していないという、平和
で美しい村でした。

★下戸先生のお話「その木の名前」  アフリカの昔話
大きな木の名前を探しに、足の速いチータが出かけたものの、木の名前を憶えてくるこ
とはできません。次々に出かけては失敗する動物たち、最後に一番のろいカメが名前を持
ち帰り、村に雨を降らせることができました。(翻訳されるのを待っています)

★「ながいながい旅」
作:イロン・ヴィークランド 絵:ローセ・ラーゲルクランツ 訳: 石井登志子 岩波書店
リンドグレーンの挿絵を描くヴィークランドは、子どもの時にエストニアからスウェーデンへ亡
命しました。戦争の荒波にもまれながら、懸命に生きた日々を描いた自伝的作品です。

★「川はどこから流れてくるの」
作・絵:トマス・ロッカー 訳:みうらまりこ 偕成社
川はどこから流れてくるのかという問いに答えるため、おじいさんは孫とキャンプに出かけます。雄大な自然を大らかに描いた作品。

★「バムとケロのそらのたび」
作・絵:島田ゆか 文溪堂出版
月曜日の朝,おじいちゃんから届いた小包の中身は組み立て式ひこうき!組み立てたひこうきにのって,おじいちゃんの誕生日のお祝いに出かけるなんて、お話からワクワクしますね。むしがうじゃうじゃいるページ、よく見ると、虫が数字になっていて、探すのも楽しめます。

★「くんちゃんのだいりょこう」
作・絵:ドロシー・マリノ 訳:石井桃子  岩波書店
「ぼくも南の国へ行ってみたい」とお母さんにお願いしたくんちゃんに、一緒にいたお父さんは、「やらせてみなさい」と一言。くんちゃんの好奇心を否定することなく受け入れる姿は、立派です。大旅行のおわり方もとてもくんちゃんらしく、思わず笑みがこぼれてしまいます。

★「アイラのおとまり」
作・絵バーナード・ウェーバー 訳:まえざわあきえ 徳間書店
初めてお友達の家にお泊りをすることになったアイラは嬉しくたまりませんが、、おねえちゃん
に意地悪されてだんだん心配になってきます。いつも一緒のぬいぐるみのくまちゃんを持って行
こうかおいてゆこうかと悩むアイラの気持ちが見事にに伝わってきます。

★「そうべえごくらくへゆく」
作・絵:田島征彦  童心社
ふんにょう地獄に落ちてしまったそうべえたち、あれやこれやと策をこらして、地獄ととなり合わせの極楽へ入ってしまいます。極楽でもとにかくやりたい放題。しまいには“あみださん”も“えんまさん”も地獄も極楽もごっちゃになって…。

★「馬のゴン太旅日記」
版画:関谷敏隆 原作:島崎保久    小学館
馬に乗って、日本を縦断する体験談が絵本になりました。馬のゴン太を主人公に、馬の目線から、面白おかしい旅日記に仕立ててあります。

7月例会は18日(水)6時半から  テーマは「数字」です。     by佐藤

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絵本の会  5月例会報告

5月のテーマは、大きな動物でした。象や熊や虎が絵本の世界では、どんな活躍をするのでしょうか?今月も、素敵な絵本が集まりました。

 

1981 ライオンはしった くどうなおこ作、中谷千代子絵 福音館書店 849円

ライオンはみんなとあいさつや話をしたくてちかづくだけなのに、いつもみんなは逃げたり、助けを求めて叫んだりします。それが悔しくて、ライオンはそんな動物たちを食べてしまいました。ところがある日であった1ぴきのシマウマは、初めてライオンにあいさつをしてくれ、ゆっくり話をきいてくれたのです。

1998 ブラウンさんのネコ スラヴォミール・ウォルスキー作、ヨゼフ・ウィルコン絵

いずみ ちほこ訳  セーラー出版

ブラウンさんはある日、庭に来たかわいいのことなかよくなり、「とら」となづけて一緒に暮らしていたのですが、あまりにもげんきで、おおきくなった「とら」にてをやい

1995 オレゴンの旅 ラスカル作 ルイージョス絵 山田 兼二訳  セーラー出版

オレゴンというサーカスの熊を森に返す旅に出たピエロのジェーク、熊を森に返したそのあとは、今度はジェークがほんとうの自分を見つけるたびに出発するのです。

2000 もりのようふくや ラチョフ オクターウ・バンク=ヤシ文 エウゲーニ・M・ラチョフ絵

うちだりさこ訳 福音館書

民族衣装をみにまとったちょっとユウモラスな動物たち、鮮やかな山吹色の背景が、森のおくふかくで起きた不思議でしんぴてきなできごと・・お話の世界へ導きます。

2004 象の金メダル  斎藤 洋、作  高島 邦生、絵         偕成社

象がオリンピックで大活躍、重量挙げ、円盤投げ、野球、サッカー、水泳、マラソン、いくつ金メダルヲ取るのかな?

2004 わたしのくまさんに デニスハシュレイ著 ジムラマルシェ(イラスト)

今江祥智 翻訳   BL出版

本を仲立ちにして熊と一人の女性が出会う。心を込めてほんをよんでやる女性と、全身全霊で物語を読み取ろうとするくま、ふたりのあいだに生まれた切ないような友情を描いた絵本。

2009 空の飛び方 セヴァスティアン・メッセンキーザー 関口裕明 訳 光村教育図書

ある日私は一羽のペンギンに出会った、[空から落っこちたんだよ]とぺんぎんは言う。。ペンギンが空を飛べないことくらい私だってしっていた。でも、ペンギンじかいはが再び空を飛ぶまでの奮闘を描く。ユウモアあふれる絵本、

 

次回は6月20日 テーマは [旅] です。おたにしみに!       西村良子

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絵本の会4月例会報告 平成24年度    

 

 

★「にゃーご」作・絵:宮西達也   鈴木出版

先生の注意もろくに聞かず、遊びに出かけた子ねずみ3匹。そこへ恐ろしいねこが「にゃー

ご」とやってきました。ねこの恐ろしさを知らない子ねずみたちの優しい心遣いが…気持ちが

通じるのは嬉しいですね。

 

★「エルネスト たびするいぬのものがたり」作・絵:ヨッヘン・シュトゥーアマン

訳:関口裕昭  フレーベル館

ともだちのいない、まじめな犬エルネストがある日不思議なはがきを手にします。その日から、

世界をめぐる旅がはじまります。登場するのは動物だけで、人間と同じように仕事をしています。

郵便局の受付のカンガルーや、切手コレクターのセイウチ、隼のパイロット…ユーモアたっぷり。

★「ネビルってよんでみた」文:ノートン・ジャスター 絵:ブライアン・カラス

訳:石津ちひろ  BL出版

新しい町に引越ししてきた男の子。お母さんは心配いらないって言うけれど、だれも知らない学校に通うのは不安。男の子はたまらず、「ネビルー!」と自分のなまえを呼んでみた。するといつのまにか子どもたちが集まってきて……。集まってきた子供たちはまだ会ったことのない「ネビル」に興味津々。男の子の気持ちも次第にほぐれていきます。 声にだしたら、友だちができたよ!

★「あまがさ」作,絵:やしまたろう  福音館書店

誕生日に新しいかさと長ぐつを買ってもらったモモは、雨の日が待ちきれません。 やっと雨がふった日、モモは大喜び、かさをさし“おとなのひとみたいに、まっすぐ”歩きます。おとうさんとも、おかあさんとも手をつながずに!雨音が「ぼん ぽろ ぼん ぽろ…」

★「はじめまして ねこのジンジャー」作・絵:シャーロット・ヴォーク 訳:小島希里 偕成社

のらねこの寝床に「あれ?」エサが置いてある。次の日もまた。「はじめまして。わたし、テレサよ」テレサはこねこをジンジャーと名付けて家に迎え入れようとするけれど・・・

 

★「はじめてでんわがひけた」       著:来栖良夫 絵;斉藤博之  岩崎書店

明治23年12月、東京―横浜間に初めて電話が引けたころのお話です。電話線に風呂敷包みを括り付けて送ろうとしたのは本当にあったことでしょうか。まるで落語の世界です。

 

★「ランドセルがやってきた」作:中川ひろたか 絵:村上康成    徳間書店

うみひこくんが、ようちえんから帰ってくると、おじいちゃんから、大きなはこがとどいていました。中は青いランドセル、 かっこいい! さっそく、ランドセルをしょって、外に出たら…?うみひこくんの嬉しさが伝わってきて、思わずにっこり。

 

★「くんちゃんのはじめてのがっこう」 作・絵ドロシー・マリノ 訳:間崎ルリ子

ペンギン社

こぐまのくんちゃんは、今日から1年生、朝ごはんをすませおかあさんと学校へ。うれしくって、途中で出会う動物たちにも「ぼく、学校に行くんだよ」って声をかけます。学校に着くとおかあさんは帰ってしまい、くんちゃんは先生と教室に・・・。

 

5月例会は16日(水)6時半から  テーマは「(大きな)動物」です。  by佐藤

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絵本の会が始まって、3年が経過しました。水曜日の会は、毎月みんなで決めたテーマにあう絵本を持ち寄るのですが、いつも「どこに、こんなすてきな絵本があったの?」と、目からうろこの感動の連続でした。そして、また来月の会を楽しみに、どんな絵本を選ぼうかという楽しみを持ち帰りました。まだまだ続きそうです。報告を怠けていて、記録にのこせず、ざんねんなことをしてしまいましたが、メンバーの佐藤さんの奮起で、このところ報告が続いています。どうぞのぞいて、興味を持ったら、ご参加ください!感動を共有しようではありませんか。当日、突然でも大丈夫!歓迎です。もし、えほんがまにあわなくても、大丈夫です。ふらりとおたちよりください。第3水曜日、18時

檀渓心理相談室302号室です。( ℡ 052,842,1343 )

3月の絵本の報告です。テーマは“はる”でした。

こいぬのうんち  クオン・ジョンセン文 チョン・スンガク絵 ピョン・キジャ訳

2000年 平凡社

ぼくは、ちっぽけで、なきむしの なんにもやくにたたないのかなあ。だけどいつかきっときらきらかがやく!韓国の第1回キリスト教児童文学賞受賞

ふんふんなんだかいいにおい 西牧茅子作 1977年 こぐま社

今日はお母さんの誕生日、 さっちゃんは野原にはなをつみにでかけました。おおいそぎでご飯を食べたから、手も口もエプロンも朝ごはんの匂いがプンプン それをかぎつけて動物たちがやってきて・・・

ポインセティアはまほうの花  ジョアンヌ・オッペンハイム文 ファビアン・ネグリ ン絵 宇野和美訳 2010年 光村教育図書出版

真っ赤なポインセティアをクリスマスに飾るのは何故?クリスマスイヴの日、イエスさまへの贈り物を買うお金がないファニータは!メキシコのクリスマスにまつわる奇跡のお話

やまねこのおはなし どい・かや作 きくちちき絵 2012年 イーストプレス

やまねこが、ある日、街へでてみようと歩き出しました。途中、道端に倒れているこねこをたすけ、放っておけなくて山へつれ帰ることに・・・

皇帝にもらったはなのたね  デミ作・絵 武本佳奈絵訳 2009年 徳間書店

米国人のデミが、中国人の夫から聞いたお話を、絵本にした。中国の雰囲気が、かぁいらしく表現されている絵に魅せられる。

はるねこ かんのゆうこ作 2011年 講談社

今年はなかなか春が来ません。はるねこが春のたねをなくしてしまったからです。あやは、はるねことおりがみで春を作ることにします。

 

4月のテーマは“はじまり”です。                西村良子

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絵本の会2月例会報告

「おかし」は魅力的、子どもも大人も大好きな「おかし」をめぐるお話は・・・甘いだけではありません。

☆「チョコレートのじどうしゃ」立原えりか作 太田大八絵  おはなしチャイルド社

お金持ちのいばりんさんが自動車にのった自分の銅像を大好きなチョコで作ります。でも、いばりんをのせるのがいやなチョコレートの自動車は逃げ出しておかしやさんにみんなに喜んでもらえるチョコにしてくれと頼みます。そして、大きなチョコレートの自動車はたくさんの小さな自動車のかたちのチョコに生まれ変わりました。いばりんさんごちそうさまです。

☆「ミリー」 ヴィルヘルム・グリム作 モーリス・センダック絵

神宮輝夫訳 ほるぷ出版

幸せに暮らしていた母と娘でしたが、恐ろしい戦争が近づいてきて、母親は愛する娘を3日だけ、森の奥に隠れるように諭します。娘は、言われたとおり森へ行くと・・・。守護天使や、聖ヨセフに守られて、3日間はあっというまでした。しかし、3日たって家にたどり着くと、母親は、おばあさんになっていたのです。そして、次の日、神々しいようなラストで終わります。

☆「がまんのケーキ」 かがくいひろし作・絵  教育画劇

美味しそうな苺のケーキを眺めながらのおはなし、こいたろうさんとかめぞうさんといっしょに聞いている自分も食べたい気持ちを我慢している気分になります。がまんの限界にきたとき、けろこさんのメモを見てはっと我に返ります。美味しい紅茶を買って帰ったけろこさんと一緒に3人揃って食べるケーキは格別に「おいしい」!

☆「こねこのチョコレート」 B・Kウィルソン作 大杜玲子絵

小林いづみ訳 こぐま社

ジェニーは4歳の女の子。明日は弟のクリストファーの誕生日です。ジェニーはプレ

ゼントにこねこのチョコレートを買いますが、その晩、そのチョコレートが気になってしかたありません。“食べちゃだめ”とわかっていても、「ひとつだけなら」「もうひとつだけ」と食べてしまう様子に、自分の姿を見ているように感じるのは私だけではないようです。最後はほっと胸があたたかくなる結末です。

☆「おやおやおやつ」 庄司みちこ 岩崎書店

ホットケーキにチョコレート、おせんべいに甘納豆……。みんなが大好きな、おいしい

「おやつ」が続々登場!読んで楽しい、見ておいしい。ほらほら、よだれが出てきたぞ!

次回例会は3月21日(水)6時~                

テーマは「はな」です。               by佐藤弘子

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絵本の会1月例会報告

今年の干支は「たつ」。恐れられたり、あがめられたりする「たつ」をめぐる伝説は各地にあります。日本に限らず、世界中に展開する興味深いお話を楽しみました。

☆「赤い目のドラゴン」Aリンドグレーン作 Eヴィーグランド絵  岩波書店

ブタ小屋で生まれた赤い目のドラゴンを幼い姉弟が育てます。大事に育てたけれど最後は飛び立っていってしまった。いつかやって来る大切な者との別れはせつないですね。大きくなるとドラゴンは見えなくなるのでしょうか。

☆「十二支のはじまり」  岩崎京子作 二俣英五郎絵 教育画劇

「正月の朝、御殿にくるように」話を聞いた動物たちがやってきます。順番がどの様に決められたのか、猫はどうして入っていないのか、よく分かりますね。

☆「竜のはなし」 宮沢賢治作 戸田幸四郎絵  戸田デザイン研究室

皆に害を与える運命の竜が、良い心を起こしたら…、皮を剥がれるまま我慢する竜、最後には乾いて死んでしまった竜は天上でお釈迦様に昇華します。

☆「龍」    今江祥智作 田島征三絵  Bl出版

龍の三太郎は気が弱く、沼の底でひっそりとぐろを巻いていましたが、ある夜、村人に見つかってしまい、村は大騒ぎに……。味のあるお話と迫力ある絵が素敵です

☆「ヤンメイズとりゅう」松居直/関野喜久子再話 譚小勇絵  福音館書店

やまももから産まれたヤンメイズは龍にさらわれた姉を探しに出かけます。七日七晩

笙を吹き続けて龍を池の底に沈め、姉を助けて村に戻り…、めでたし、めでたし。

☆「THE GRATEST TREASURE」Scholatic INC.

「お金を持っていれば竜になれる」と信じたパンは、毎晩お金を数えるのに忙しい。貧しいリーはフルートを吹いて子どもたちと楽しく過ごす。でも、大金を手にすると…

教訓「金銀は値があるが、平和と幸せは値がつかず」 素敵な訳と解説、ありがとうございました。

☆「竜の子ラッキーと音楽師」 ローズマリー・サトクリフ文 岩波書店

音楽師は、生まれたばかりの竜の子を見つけ、一緒に旅をすることにしました。音楽に合わせて楽しそうに踊る竜の子は人気ものに。ところがある日、竜の子は盗まれて……☆「騎士とドラゴン」トミー・デ・パオラ 岡田淳訳 ほるぷ出版

ドラゴンとのたたかい方を知らない騎士と、騎士とのたたかい方を知らないドラゴン。
そんな ふたりが出会うと……!?

 

次回例会は2月15日(水)6時~                

テーマはヴァレンタインデーに因み「おかし」です。         by佐藤弘子

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]絵本の会12月例会報告

2002年の最期を締めくくり、21日は一品持寄りのクリスマス&忘年会、参加者の今お気に入りの絵本を楽しみ、心もお腹も満たされた時間を過ごしました。

☆「へいしのなみだ」 さとうひでかず・しなこ作 つかさおさむ絵 こぐま社

国中の男の子を殺すようにという王の命令、しかし、兵士は野原で水を分けてくれた男の子こそ「真の平和の王」と感動し、仕える決心をします。

☆「しりたがりやのふくろうぼうや」マイク・サラ―作 デービッド・ビースナー絵 せなあいこ訳 評論社

知りたがりのふくろうの坊やの質問に、お母さんは「数えてごらん、見てきてごらん」とゆったり答えます。自分の目で見て考える、大切なことが伝わりますね。

☆「てんしさまがおりてくる」 五味太郎作・絵  リブロブロート

クリスマスイブの夜、てんしさまは地上におりてふくろうをきよめます。きよめられたふくろうは、きつねをきよめます…何だか荘厳な気持ちになるのですが、所々に五味さんのいたづら心が現れ、最後はズッコケてしまいました。

☆「てんごくのおとうちゃん」 長谷川義史作・絵 講談社

「はいけい、てんごくのおとうちゃん、げんきにしてますか。」今は天国にいるおとうちゃんとのエピソードを思い返すぼく。遊んでくれたこと、怒られたこと、すごいなぁと思ったこと。少ないけれど、どれも全部大切な思い出。ジーンときますね。何よりすごいのは「ぼくより おとうちゃんが かわいそうなんとちがうやろか。」ということば。作者の体験からできた本です、迫力があります。好きな人は、ちゃんと心の中で生きているのですね。

☆「ほんとうのことをいってもいいの」パトリシア・マキサック作 ジゼル・ポター絵  BL出版

「二度と嘘はつかない。本当の事だけを言うんだ」と決心したリビー。でも、本当に思った事だけを話すようにしたら、周りの人たちを傷つけてしまう。大切なのは、まず相手の気持ちを思いやること。悩む子に読んであげたい本です。

☆「ねこのくにのおきゃくさま」シビル・ウェッタシンハ作 松岡享子訳 福音館書店

ねこのくにひとはみんな働き者。でも、楽しむことは知りませんでした。海からやってきたお客様は音楽と踊りを運んできました。絵もお話もおおらかで、ほんわりとした気持ちにさせてくれます。

☆「ふたごのクマクマ」 岡林ちひろ作 札幌丸山動物園写真 長崎出版

ホッキョクグマが双子で生まれることは珍しく、子ども同士が戯れる光景はなかなかみられないと聞くと、札幌市丸山動物園の二頭の子どもと母グマの写真は貴重です。お昼寝したり遊んだりお母さん甘える姿、可愛いです。

次回例会は1月18日(水)6時~                       

テーマは干支の「竜(怪獣)」です。

by佐藤弘子

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本の会11月例会報告

大人になっても「誕生日」は特別の日です。誕生日をテーマに、子どもの成長や、お母さんの存在、命について考える機会になりました。

☆「おたんじょうびおめでとう」パット・ハッチンス作・絵 渡辺茂男訳 偕成社

誕生祝にもらったヨットを流しに浮かべたり、部屋のスイッチをつけたり、洋服ダンスから服を出すことも、小さなサムくんにはやりたくてもできませんおじいちゃんからもらった椅子に乗って自分でできるようになったサムくんの得意な顔!親は子どもの成長より少し先を見てしまいます。ちょうどの所を支えるのは大切ですね。

☆「おかあさんげんきですか」後藤竜二作 武田美穂絵 偕成社

おかあさん、ぼくのへや、勝手にそうじしないでください!……母の日に書いた手紙にはおかあさんへの言い分がいっぱい、愛情もいっぱい。

☆「さいこうのおたんじょうび」

カール・ノラック作 クロード・K・デュボア絵  ほるぷ出版

☆「おたんじょうびまであとなんにち」アンバー・スチュアート作

レイン・マーロウ絵 徳間書店

子ネズミのチュウくんとパパとママが、お誕生日に向けて準備をします。招待状、ケーキからお土産まで、材料探しも楽しいです。

☆「へそのお」 中川ひろたか作 石井聖岳 PHP研究所

おへそに関する、大人も「へぇ~そぉ~」というような知識が詰まっています。

母親との関係を改めて子供が感じられる絵本です

☆「あなたってほんとうにしあわせね」 キャサリン・アンホールト 童話館

☆「むしむしおたんじょうび」David A Carter 北村正夫訳 大日本絵画

むしむししかけえほんシリーズの1冊です。めくりをめくると、楽しいお誕生日の贈り物がとびだし、最後のページは、とびだしたケーキに歳の数だけ「ろうそくむし」をたてられます。大人でもプレゼントにもらったら嬉しい本です。

☆「あなたがうまれた夜」 ナンシー・ピールセン 内田恭子訳 朝日新聞社

 

☆「ひかりのこりす」いのちのえほんシリーズ3 森朋浩作・絵 東本願寺出版部

新たないのちが生まれる時…。その誕生を待ちわびているのは両親やその家族だけではありません。新たないのちもみんなに会うことを待っています。これは、もうすぐ生まれるいのちの物語。

次回例会は12月21日(水)6時~ 

お気に入りの1冊と美味しい1品持寄りで1年を締めくくりましょう。
by佐藤弘子

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絵本の会10月例会報告

随分と日の入りが早くなり、夜が長くなってきました。ゆっくり本が楽しめる季節です。今回は「男の子」の活躍する本、それぞれに味がありますね。

☆「へっぷりむすこ」 ふじかおる文  梶山俊夫絵  第一法規出版

千葉県に伝わる民話です。鬼にとらえられた息子と母、酔いつぶれて寝てしまった鬼のもとから、「百里わらじ」を持ち「千里ぶね」に乗って逃げ出しました。目覚めて追いかける鬼は沼の水を飲み干し迫ってきます。へっぷりむすこは本領発揮、鬼めがけてプップとへっぷり。鬼はたまらず笑い出し、沼の水をはきだしてしまい、母と息子は無事に村へ帰ることができました。へっぷりむすこは千里ぶねの船頭として、村の衆と力を合わせて魚を取り、百里わらじで作ったわらじを履いたおんなしゅが魚を売り歩いたので、村は大いに栄えたそうな。今でも、大きなブリキ缶を背負ったおんなしゅが電車に乗り込む姿が見られます。

☆「はちうえはぼくにまかせて」 ジーン・ジオン

マーガレット・ブロイ・グレアム絵  森 比左志訳  ペンギン社

楽しそうに鉢植えを育てる子と、迷惑そうなお父さん。子供が興味を持ったことを見守るのも大変です。イヤな顔をしながらも「やめろ!」と言わないところが、いいですね。

☆「あたらしいぼく」シャーロット・ゾロトウ 文 エリック・ブレグヴァド 絵

みらいなな 訳  童話屋

ある日「たしかに ぼくは ここにいるんだけど そのぼくは ぼくじゃないみ
たいなんだ」と思う。部屋の壁紙の風船模様も子どもっぽいし、友だちとビー玉遊びもしたくない。貝に興味がでて、図書館で調べてみたくなる。今までの自分はいなくなり、新しい自分が誕生した感じを、私ははっきりと覚えています。

☆「のぞく」 天野祐吉作  後藤田三朗写真 大社玲子絵  福音館

トビラの視力検査表が面白い。写真と絵と楽しい文章。各ページの小さな穴から見える景色。写真は20年前ぐらいの東京?服装や、走る車に、懐かしさを感じます。

☆「ナーシャとりゅうおう」于大武  唐亜明   講談社

 

☆「ぼくのやぎ」安倍才郎文 安倍明子絵 こどものとも年中向2011年7月号福音館

男の子は、やぎを1匹飼って世話をするようになれば一人前といわれていました。ふた山越えた親戚のおばさんの家まで一人で行って子やぎをもらってこられたら、飼ってもいいといわれ言われ、出かけたたとしろうの「冒険の一日」のお話です。昔は子育ての節目が用意されていましたね。

次回例会は11月16日(水)6時~ テーマは「誕生(日)」です。  佐藤弘子

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絵本の会9月例会報告

佐藤弘子

9月例会は久しぶりに賑やかな会となり、じっくりと絵本の世界に浸ることができました。テーマは「川」です。

 

☆「おじいちゃんは水のにおいがした」今森光彦文・写真  偕成社

作者は自然と命をテーマに写真を撮り続ける写真家です。琵琶湖河畔で船とともに暮らす船頭のおじいちゃん、丹精込めて船の手入れをしています。お正月には生きた魚をまつり、後で川へ放してやります。丁寧に暮らしている姿に、ジンとしました。

☆「とべないほたる4みずたまのゆめ」小沢昭巳作 関重信絵 ハート出版

富山県の小学校教師であった作者が、「いじめをなくそう」と思い、学級新聞にホタルの童話を書いたのが始まりだそうです。仲間が助け合う姿がいいですね。

☆「カッパがついてる」村上康成作・絵  ポプラ社

カッパは きみの ともだちだ。いつも いっしょに あそびたい。

読んでもらっていると、本当にカッパがいるって、信じたくなります。

☆「象のわたる川」横崎真巳彦 岩崎書店

世界で3番目に大きな島ボルネオ島の熱帯雨林の中を流れる川の一日を、流域に暮らす人と動物の視点でとらえていく写真絵本です。

☆「川の中で」石渡みお作 宮本忠夫絵 くもん出版

石は寿命が長いから1日起きるとしばらく眠ってしまうというサイクルで暮らしている。そんな石のところにサケがたまごを産んだ。石とサケの間に友情が築かれ・・・再び川に戻ってきたサケに出会う石。

☆「みんなでせんたく」フレデリク・ステール作・絵 たなかみえ訳 福音館

いいお天気の日曜日、エレナが川辺でお人形と遊んでいると、小さなねずみがあらわれて荷物を広げ始めた。かえるやビーバー、あらいぐまの親子もやってきて、みんなでせんたくを始めた。エレナもまねておせんたく、皆で身体もゴシゴシおせんたく。丁寧に描かれた絵が素敵です。

☆「川はながれる」アン・ランド作 ロジャンコフスキー絵 掛川やす子訳 岩波書店

北国の山奥にうまれた小さな川が少しずつ太くなりながら海を目指してひたすら流れ下るようすと周囲の移り変わりを描き、川の一生を語ります。

 

次回例会は10月19日(水)6時~ テーマは「頑張れ男の子」です。

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絵本の会6月15日例会報告

6月のテーマは「かえる」でした。都合悪くお休みの方が多く、紹介絵本が少ないのですが、じっくりと味わうことができました。蛙は世界中で昔から身近にいた生き物で、不思議な力も持っていたようです。

★「TUESDAY」作:DAVID WIESNER  コールデコット賞(アメリカ)受賞作品

アメリカのある町で、火曜日の夜に起きた出来事です。「かようび、よる8時ごろ・・・」「よる 11時21分。」「よあけまえ、4時38分。」「つぎの かようび、よる7時58分・・・」かえるたちが葉っぱに乗って、空一面に飛んでいく・・・迫力ある絵に見とれてしまいました。蛙はマジックパワーを持っているようです。英語が読めなくても、不思議な世界にひきこまれ楽しめる本です。

★「SPELLS」 Emiry Gravett  ケイト・グリーナウェイ賞(イギリス)受賞作品

魔女の持つ呪文の本をみつけたカエルは、勘違いからページを破いてしまいます。ページの断片から王子様になれる呪文があることに気づいたカエルは、それを再現しようとしますが・・・

ページが上下に別れていて、動物の上半身と下半身が描かれています。めくり方によって奇妙な動物が誕生、言葉はなくてもどんどんお話が広がっていきます。

★「かえるをのんだ ととさん」 作:日野十成 絵:斉藤隆夫 福音館

はらいたをおこした「ととさん」が、和尚さんの教え通りに蛙、ヘビ・・・と次々に飲み込み、最後に豆を飲んで鬼をやっつけることができました。おおらかな昔話、絵がダイナミックでお話の面白さを増してくれます。

★「オンロックがやってくる」 文・絵;おのかおる  福音館

オンロックは、いたずらっこをさらいに来る魔物です。南の島に住むトコは、いつもいたずらしてばかり、ある日、油の壺をひっくりかえしたトコに、お母さんはすっかり怒って叫びました。「オンロックきておくれ!」さあ大変、長老の知恵を借りて子どもたちは、魔物退治の計略をめぐらします。仲間と味わう、怖さやワクワク感が堪らずいい感じです。

★「がまどん さるどん」 大江和子 絵:太田大八  童話館

田植えも草取りも収穫も餅つきまで、がまどんに押し付けたさるどんは、餅を独り占めしようと臼を山の上から転がしましたが…。木に引っ掛かった餅にありついたのは「がまどん」でした。おおらかな絵が、お話を引き立てています。

★「ヨゼフのだいじなコート」作.絵:シムス・タバック フレーベル館

4月例会で紹介された本の翻訳本です。ヨセフはコートがとても好き、だから次々と作り変えて、新しいものに姿を変えるのです。

次回例会は7月20日(水)6時~ テーマは「川」です。       佐藤 弘子

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絵本の会5月18日例会報告

5月のテーマは「さかな」、またまた新しい本を発見できてラッキー!絵本はやはり読んでもらうのが一番、絵が生き生きと迫ってきますね。一人で読むのでは味わえない多様な味付けを楽しみました。 佐藤弘子
★「チンパンジーとさかなどろぼう」作:ジョン・キラカ 訳:若林ひとみ 岩波書店 漁師のチンパンジーの魚を犬がぬすみ食い…裁判で決まった罰は植林です。家族総出で木を植える犬一家!何ともおおらかなタンザニアのお話し、色鮮やかな絵も印象的です。
★かがくのとも「かつおぶしのまち」 作:坪井郁美 絵:二俣英五郎 福音館
「かつおぶし」が出来上がるまでを、丁寧に説明してくれます。いつの間にか「かつおぶし」の香りを嗅いだように懐かしい気持ちにさせてくれます。
★「ほほえむ魚」作:ジミー 訳:有沢晶子 早川書房
「犬のように忠実で、猫みたいに心がかよい、恋人のように愛しい魚」を手に入れ有頂天のぼく。でも、水槽に囚われたちいさな魚は自分だと、気づいたのです。大好きだから、広い世界に放してやるぼく。淡い水彩画が夢の中のような雰囲気を醸して素敵です。
★「にじいろのさかな」 作:マーカス・フィスター 訳:谷川俊太郎 講談社
キラキラしたうろこが自慢のにじうお。美しいうろこを持つことが幸せだと思っていたけれど、うろこを分け与えることで本当の幸せを手に入れました。
★「金のさかな」 作:A.プーシキン 絵:ワシーリエフ 訳:松谷さやか 偕成社
ロシアのお話、絵が個性的です。心優しいおじいさんと欲張りなおばあさんのお話、どこの国でもおばあさんは欲張りなのでしょうか?
★「かしこいさかなはかんがえた」作.絵:クリス・ウオーメル 訳:吉上恭太 徳間書店
海から陸へ生命が進化する過程がしっくり理解できて素晴らしいです。
★「コバンザメのぼうけん」 作:灰谷健次郎 絵:村上康成  童心社
クジラが好きでいつもくっついているコバンザメが「世間を知らなくては」と言われて、旅に出ます。親離れのすすめでしょうか。
★「ピリカ、おかあさんへの旅」  文:越智典子 絵:沢田としき 福音館
鮭は産卵の時生まれた川へ戻ってきます。新しい命を生み出して一生を終る鮭。母から子へと命の繋がりがジーンと伝わってくるお話しです。

次回例会は6月15日(水)6時~ テーマは「蛙」です。

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絵本の会4月例会報告
4月のテーマは「服」、久しぶりに元気回復されたメンバーと若い見学者が加わり、活気に満ちた会でした。
★「もりのようふくや」作:オクターフ・パンク・ヤシ 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ訳;内田 莉莎子 福音館
毎夏は森で暮らす事にしているハリネズミ(?)のおじさんが、ちっともよくなかった!という洋服屋について話してくれます。どんなにひどいのか?私も気づかずこんな親バカしていたのかしらと、遅まきながら反省しました。
★「おひめさまようちえん」作,絵:のぶみ   えほんの杜
おおきな白いお城の幼稚園、是非とも入りたいとアンちゃんは入園テストを受けますが・・・。王子様に助けられるはずが、アンちゃんは怪獣をやっつけ友達に
してしまうのです。今どきのお姫様は草食男子の王子様ではでは扱い難い?
★「わたしのぼうし」作,絵:さのようこ  ポプラ社
昨秋死去された佐野洋子さんが大好きだったお兄さんとの思い出を作品に。35年前出版の本です。思い出の詰まった帽子に執着する幼心が懐かしさを誘います。
★「おしゃれなおたまじゃくし」作:さくらともこ 絵:塩田守男 PHP研究所
おたまじゃくしがどんどん成長していってしまうのに、それに合わせて何とか洋服を作ってあげようと頑張る仕立て屋のうさぎさん。後ろ足が出て、前足が出て・・・、カエルたちがみんな揃って洋服のおしりの穴を縫ってもらっている場面のかわいいこと。
★「ヒヤシンスひめそらにうかんだおんなのこの あっとおどろくおはなし」
作:フローレンス・パリー・ハイド 絵:レイン・スミス 訳:野坂 悦子 光村教育図書
ヒヤシンスひめの悩みは体が空に浮いてしまうことです。お城の窓から外を眺めるだけの毎日にうんざり。ある日外に出ようと決心した姫が一歩踏み出すと・・・男の子の揚げた凧に助けられて、みんなホッとしましたね。
★「アンナの赤いオーバー」作:ハリエット・ジィーフェルト 絵:アニタ・ローベル訳:
訳:松川真弓  評論社
戦争が終わったら新しいオーバーを買ってもらう約束をしたアンナ、でも戦争が終わったら、物もないしお金もない。お母さんは知恵を絞って、羊の毛を買い、赤く染めるためのこけももを二人で摘み・・・と足掛け2年かけて一着のオーバーを作り上げました。
★「Joseph had a Little overcoat」 Simms Taback Viking社
オーバーコートを最後まで生かしきるジョセフの知恵はおみごと!
★「はだかの王さま」作:アンデルセン 絵:バージニア・リー・バートン
訳:乾 侑美子  岩波出版
誰もが知っているアンデルセンのお話が、素敵な絵本になっていました。バージニア・リー・バートンの絵はとてもリズミカルです。本当のことをいえない大人たち、子どもは鋭い、すごい力を持っていますね。
★「あしたは月ようび」 長谷川集平 文研出版
災害は突然過ぎる。ごくふつうの生活の重さを伝えるにはどうしたらよいだろう
5月例会は18日(水)6時半から  テーマは「さかな」です。

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絵本の会3月例会報告 佐藤弘子
3月のテーマは「果物」でした。毎回美味しいおやつと、楽しくて感動する絵本にであい、「参加して良かった」と、ほっこり気分で帰宅します。紹介された本の記録だけでも留めておきたいと思い、まとめてみました。
★「だるまちゃん・りんごちゃん」 さく・え かこさとし  瑞雲社
りんご村のりんごちゃんから、りんごまつりへの招待状をもらっただるまちゃんは・・・、一味違うだるまちゃんの絵本です。
★ 「デザートタウン」作: ボニー・ガイサート
絵: アーサー・ガイサート 訳: 久美 沙織  BL出版
砂漠の町で暮らす人々の生活が興味深く描かれています。デザートは食べ物ではなかったけれど、勘違いのおかげで良い本に出会うことができました。
★「ちいちゃな女の子のうた わたしは生きてるさくらんぼ」作: デルモワ・シュワルツ 絵: バーバラ・クーニー 訳: 白石 かずこ  ほるぷ出版
~わたしはどんな物にでもなれるけど、わたしは私なんだ!~
★「雪とパイナップル」 鎌田實 集英社
★「紅玉」 作: 後藤 竜二 絵: 高田三郎  新日本出版社
戦時中強制連行で連れて来られた中国・朝鮮の人々が、収穫目前のりんごを食い荒らしていた。父は彼らにやめて欲しいと懇願します。しみじみと反戦への思いを訴えてきますね。
★「りんご畑の9月」 後藤竜二 長谷川とも子 新日本出版
★「くだもの」 作・絵平山和子 福音館
切ったすいかがスプーンと一緒にお皿の上に乗って「さあ どうぞ。」思わず口を開けたくなるほどおいしそうなくだものたちに赤ちゃんもにっこり。
★「くまいちご」 作: 木暮 正夫 絵: 梅田 俊作  くもん出版
北の半島に生まれた二とうのヒグマ、お母さんの愛と北の大自然の中でやんちゃにすくすくと成長していきました。やがて、二度目の春をむかえたころ、母子に別れのときがおとずれます… きっぱり子別れするクマは立派です。
4月例会は20日(水)6時半から  テーマは「服」です。